大垣北高校在学時に小説家デビューを果たした吉川結衣さん(19)=大垣市=の、約2年ぶり2作目となる小説「放送室はタイムマシンにならない」(文芸社)が15日、刊行された。人を信じるということ、青春期の葛藤や真っすぐさを、若い感性でみずみずしく描いている。
大垣にこんな若くて素晴らしい才能を持った人がいたんですね!!読んでみます♪
高校在学時にデビュー
/// 著者プロフィール 〜 YOSHIKAWA Yui Profile ///
2001年生まれ、岐阜県出身。小学生の頃から小説を書き始め、高校在学中の2018年に第1回文芸社文庫NEO小説大賞で大賞受賞。著書に『あかね色の空に夢を見る』(文芸社)がある。
文芸社文庫NEOの創刊1周年を記念して、2018年「文芸社文庫NEO小説大賞(以下、NEO小説大賞)」を企画。
記念すべき第1回のコンテストにおいて大賞を受賞したのは、16歳の高校生、吉川結衣さんだった。自身と同年代の高校生を主人公に設定し、弟と二人暮らしという特殊な家庭環境や親友の死に揺れ惑う心模様を、情感漂う静かな筆致で描いた受賞作は、2019年1月『あかね色の空に夢をみる』と改題して刊行されました!
2作目『放送室はタイムマシンにならない』
もしもタイムマシンがあったら やり直したい過去、ありますか?
放送部に所属する高1の円佳。部には「放送室でタイムトラベルができる」という伝説があった。同級生の颯哉は幼い頃に離れた従兄弟とわだかまりがあり、タイムマシンで過去に戻りたいという。颯哉から「放送部の伝説を演劇にしたい」と打ち明けられた円佳。過去にこの学校で何があったのか…。すべてのピースが揃った時、真実の舞台が幕を開ける──。高校生作家としてデビューした著者の2年ぶりの文庫書き下ろし新作。
放送室は―」は、高校の放送室が主な舞台。1年生で放送部員の円佳(まどか)と同級生の颯哉(そうや)を軸に、「放送室でタイムトラベルができる」という伝説を巡って、現在と過去が交錯する物語。「『放送室っていいな』と思っていた」と吉川さん。放送部に所属したことはないが、特別な感じのする放送室にあこがれがあった。
執筆のスタイルは「大まかにストーリーを考えて書き始め、書いているうちにいろいろと細かい部分が固まっていく感じ」。高校2年の秋から3年の3月までかけて書き上げた。
「『自分が優しい人間になれたらいいな』と思う」と、はにかむ。吉川さんの内面を投影するかのように、デビュー作、今作とも、登場人物たちの優しい言動が物語を動かしていく。
愛知淑徳大の創造表現学部に進み、小説、漫画、映画、演劇などの創作について学んでいる。講義がリモートになるなど、入学後のキャンパスライフは新型コロナウイルスの影響を受けた。
そんな中、独学で手話を始めた。「声のない言語に興味があって。私は話があまりうまくないけれど、手話なら思いを伝えやすい」。今は大学の手話サークルに所属し、研さんを積む。
大学生の物語を複数執筆中という。将来については「小説だけで生きていくのは簡単ではないし、どうなるか分からない。それでも小説はずっと書き続けたい」。シャイな吉川さんが、きっぱりと言い切った
小説を書くことはすごすぎて想像つかないですが、若い世代がやりたいことを目標にしっかりしているなと、自分もまだまだ頑張らなと思い知らせれますね
大垣市には『聲の形』の作者など、感性豊かで表現力が高い若い人が多いので凄いなと思います!!
ぜひぜひ一度読んでみましょう!
コメント